こんにちは、演劇連合会企画部のしょう(HOME所属)です。
演劇を初めて(一応)3年が経つものの、ほぼ役者(と小屋入り後のささやかな仕込みの手伝い)くらいしか経験がなく、
ずっと「公演を立ち上げて打つまでには、どんな過程があって、何が必要なんだろう(いつも裏方のみなさまは大変そうだけれども…)」と思ってました。特に「制作さん」は、どこの劇団でも忙しそうです。その上、「制作さん」が座長だったり役者だったり演出だったり脚本だったりを掛け持ちしていると、もはや公演前に死相が見えてました。でも私には、何が起こっているのかがわからない…。わからないまま、甘い汁だけ吸わせてもらっている罪悪感が心の片隅にありました。
そんな中、れんげでごはんさんが「制作の勉強会~入門編~」なるものを開いてくださると聞きつけ、個人的に参加してきました!
講師はれんげでごはんの制作を担う遠藤優さん。れんげでごはんさんの制作は3人体制(!)。あとお二方、しのぴーさんときんさんもご一緒してくれました。
今回の勉強会で取り上げていただいた、制作の主なお仕事は以下の四つ。
①日程管理調整
②予算決算
③集客(創客)宣伝
④現場対応
これだけですでにわかる。とってもたくさんのしごとがある。やばいよ。
勉強会では、
制作が関わる各技術リーダー(脚本家やデザイナー、舞台美術、大道具小道具etc…)の種別とか、
それぞれのリーダーとどういう調整や話し合いが必要なのかとか
そこからどう公演に必要な技術・費用・マンパワーを調整していくのかとか
公演の企画立ち上げから終演までのスケジュールの流れを表で見てみたりとか
会場費や必要経費諸々をざっくり収支を出してみたりとか(私はなんとマイナス8万円の大赤字でした)
小屋入り後のスケージュールを把握したり、公演当日の役割や空気づくりについて話したりだとか
時に参加者の質問や提案を交えながら、みっちり、濃密なひと時を過ごしました。
遠藤さんが一番熱を込めて語ってくれたのは、①~④ではなく⓪の部分。制作のスタンス、心持ちの部分でした。
制作者は、
その団体のことをよく把握し
その公演のすべての責任を負うこの団体はどういう団体なのか、何をしたいのか
この公演で目指すこと、やりたいことを皆に共有させる
それに基づいて検討、決断をしていく
資料通りに書くと固い印象を受けますが(実際、固い言葉がふさわしい重い責任のある役割です)、遠藤さんの語り口はもっとソフトで、あったかくて、とにかく劇団、そして演劇への愛!って感じでした。
実際制作さん(と制作に携わるすべてのひと)たちは、劇団と団員を愛していて、だからこそ言葉と関係をつないで、時にいちばん大事なものの為に取捨選択をしながら、ひとつの公演のために奔走してくださってたのだな…と。だからこそ公演を打てていたのだな、と実感し
心の中で、地面に頭をめり込ませて五体投地し、感謝しました。
制作の仕事の一端に触れたから知ったからと言って、すぐに何ができるわけではありません。
けれど、知れたことで、大変なことや重い荷物は少しでもお手伝いできたならと思いましたし、めちゃくちゃ大変だろうけれど、制作という役割に憧れましたし、どこかでチャレンジしてみたいなと思えました。
参加した皆さんとたくさんおしゃべりできたのもうれしかったな。
遠藤さん、れんげでごはんの皆様、ありがとうございました!
以下は遠藤さんが紹介してくださった、制作関連の情報サイト。
fringe:http://fringe.jp/
もてっと:https://note.com/motemotetto
一般財団法人・地域創造:https://www.jafra.or.jp/
舞台製作団体『Boy Meets Girl』:http://bmg-web.com/
(演劇連合会企画部・しょう)